MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

16volt 『Wisdom』

WISDOM

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  • アーティスト:16VOLT
  • Metropolis
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 アメリカ・オレゴン出身のEric Powellを中心としたインダストリアルロックバンドの1stアルバム(1993年)。

 

 16voltは基本的にバンドとして扱われるけど、実質的にはEric Powellのソロプロジェクトといった側面が強く、ツアーメンバーと音源の制作をするスタイルながらも、その面子は適宜入れ替わったりしているようです。そんな彼(ら)の1作目は、まず真っ先に80年代のSkinny Puppyに寄せているのがハッキリと分かる作風。生気の無さの中に怨念を込めたようなボーカルや、細かいノイズを這わせたEBM直系のリズムトラック、どことなく退廃的な空気感。本作のプロデュース/エンジニアリングにSkinny Puppyとも関係の深いDave Ogilvieその人が関わっているだけに、その似せっぷりと安定感はお墨付き(?)というか頷けるものがあるけど、オリジナルの持つ複雑かつ奇妙な音のテクスチャーをそのまま真似るのではなく、雰囲気だけを抽出し、(非メタルな)ギターと掛け合わせながらよりロック的に解釈し直して放出しているような印象。ゆえに、濃いリスナーには物足りないかも知れないけど、逆にいうと聴きやすくまとまっているという強みにも。とはいえ、これがEric Powellが目指した音なのか、それともDave Ogilvieのオーバープロデュースが要因なのかは、ちょっと判断に困る感じはするかな。ボーカルを似せているのも、冷静に考えるとやっぱり変な意識を感じるし。ただ、初期(というか本作)を支持するファンは一定数いるようで、Skinny Puppyライクなインダストリアルロック~ポストEBMと捉えて聴く分にはそれなりにお勧めできそう。