USはハワイ出身のRomell Regulacionによるインダストリアル/エレクトロニックプロジェクトの1stアルバム。
まだこの頃は線の細いインダストリアルロック。歌いまわしなどはNine Inch Nails(以下:NIN)にかなり似てるけど、陰鬱な世界を演出するエレクトロニックなどがうまく個性を演出しています。耽美でゴスなルックスを裏切らないダークさを持ったやたら気合の入った音使い、ノリノリのダンスビート、ギターメインのトレンドな手法など色んなところに手を伸ばしつつ、統一感をもってカッチリとまとめあげられていて、そのBGMだけかいつまんで聴いてもなかなか楽しめます。ただその分ボーカルの軽さが浮き彫りになり致命的だし、メロディセンスもまだまだ。音質も物足りないし、それが全16曲という長丁場なのもちとツライ。というか勿体ない。だけど、ただのNINフォロワーには終わらないモノを感じます。