Devin Townsend / Terria

Terria

Terria

 

 「メタル界の鬼才」の異名を持つカナダ出身のマルチミュージシャン/プロデューサー・Devin Townsendの5thアルバム。

 

 前作ではほとんど見られなかったお得意の大曲志向を、今回は反動のように全面に打ち出しており、ごくス ケールの大きいプログレッシブな作品になっています。きっとここ2作はそういうコンセプトだったのでしょう。なので前作「Physicist」と表裏一体な存在と言えるのかも。ジャケットのイメージにあるような大陸的な楽曲は当然のように1つ1つが長尺で、シームレスに繋がっていくつかの山場を演出するように区切られており、大袈裟に言うと全10曲という枠組みを外れていくつかの章に収まってるという見方も出来るかと。音の方も、ありがちな怒涛のドラム連打などはないものの、ごく分厚くてキラキラとしたヘヴィネスが基軸となっていてとにかく壮大。圧巻。しかしアレンジの幅やメロディの向上も著しく、プログレッシブながらしっかり聴きやすさも兼ね備えているのは、魅せ方に関しての進化を実感できますね。そしてラストの「Stagnant」(名曲!)へ繋げることによる開放感の演出が本当に素晴らしく感動的。72分を超すトータルタイムは聴き手を選ぶかも知れないけど、スローだったり長い作品があまり得意でない管理人でも、素直に傑作だと思わされた一作です。