アメリカ・ニューヨーク出身のKlaytonによるインダストリアルプロジェクトの2ndアルバム(1994年)。
本作は、KlaytonがToxという変名を使い、所属していたR.E.X. Recordsの創設者であるDoug Mannと結成したプロジェクト・Brainchildの『Mindwarp』という作品が先にあり、Circle Of Dustとしての新作の制作が資金難で難航していたため、『Mindwarp』の一部を再録音/再リミックスなどを施し、Circle Of Dustの2ndアルバムとしてリリースし直したという経緯があるようです。ややこしい。そんな本作は、ほとんどのサウンド面を制作しているのがKlaytonということもあり、Circle Of Dustの1作目とそれほど変わらないと言えば変わらない。ただ、全体的にはヘヴィなギターを相当にフィーチャーし、そこに合わせて全体的な曲調もアグレッシブ寄りになることで、より純粋なインダストリアルメタルへ接近したような格好に。スラッシーなリフでスピーディーに切り込む様はまるでMinistry(から変態度を除いた感じ)だし、印象的なリフをループさせる楽曲はまんまKMFDMだしで、メタル要素の強化というだけでなく、同時代的なインダストリアルメタルバンドの研究みたいなコンセプトすらも想像させます。元来の機械的で無機質なサウンドをよりメタリックに表現したという意味では納得感もあるけど、やや長めな曲の尺に展開が追いついていないような感じも受けるので、意外と地味な印象というか物足りなさを感じるかも?とは思ってしまいます。この手のジャンルに慣れていると特に。ただ決して不出来なアルバムではないので、余裕があればチェックして損はないかなと。
