UK出身のインダストリアルメタルバンドの1stアルバム(1991年)。
重ーい。ただひたすらに重くループしながらヘヴィに刻まれるギターリフ。エコーのかかったデス声一辺倒でメロディを無視した咆哮のボーカル。ポップなメジャーデビュー後とは全くの別バンドのような悪意に満ちた佇まい。そんな1stアルバム、その名もずばりそのまま「インダストリアル」。同じUK出身のインダストリアル/ドゥームの雄Godfleshの影響下にあるようなスローでダークなヘヴィネスですが、アルバムタイトルにあるような工業性、重金属的な感触は実際のところ無しでかなり地味。あとこの時点では後のボーカリストJ. S. Craydonがメインボーカルじゃなかったらしく、確かにこの作品とメジャーデビュー以降の間のアルバム「Submit」「Desensitized」ともまたちょっと違った雰囲気。すんごいマニアックで、あまり他人にお勧め出来る作品じゃないけど、 彼らの歩みの第一歩として興味深いかも。でもたった3日間で制作されたっていうエピソードには驚きでした。