アメリカ・オハイオ出身のオルタナティブロック/インダストリアルロックバンドの2ndアルバム(1999年)。
前作から約4年4カ月と大幅な期間が空いての2作目。制作にあたって主に環境の面で様々な困難があって完成が遅れたそう。創成メンバーだったBrian Liesegangとの音楽性の相違により袂を分かち、前作のツアーのために結成したバンドをそのまま正式メンバーとして継続させ、完全な新体制にて完成を見た本作は、全体的に脱インダストリアルロック及びグランジ色の減退が進行。より後方へ視点を広げ特定のジャンル感に捉われない姿勢を立脚し、力強く透明感のあるバンドグルーヴ、表現力に磨きをかけたボーカルなど、長期に渡るツアーの収穫を注ぎ込んだ解放感を伴ったロックサウンドを展開しています。例えるなら、Devin Townsendからメタル要素を抜いた感じ。あるいは、この頃に彼らと何かと縁があったThe Smashing Pumpkins(ツアーの前座、唯一交代した前任ドラマーの加入先、また一部の楽曲のゲスト参加など)ともどこか呼応するものがあるかも。実質的な1曲目にして7分41秒の大作「Welcome To The Fold」に漲る自信、本作中では珍しく打ち込み主体の「The Best Thing」、続くアコースティックな良メロバラード「Take A Picture」とシングル曲を中心に楽曲の質と幅も大きく向上し、全体の充実度も確か。プラチナ認定された前作を凌ぐセールスを記録し、Nine Inch Nails以降のインダストリアルロックとしては比較的大きめの成功を収めた彼らの代表作として、聴いて損のない一作ではないかなと。
