イングランド出身のニューメタル/インダストリアルロックバンドの2ndアルバム(2004年)。
前作以降、Ozzfestの参加やDisturbed、Papa Roachら一流のバンドとのツアーなど精力的に活動するも、ドラマーの脱退やレーベル離脱などが重なり、制作中の新作を発表できる場が見つからず頓挫━━という困難を乗り越え、約4年の期間を経てようやくリリースに漕ぎつけたのが本作。しかも新ドラマー加入もあって、それまでの素材は没にして作り直したのだとか。ちなみにその没アルバムは元Nine Inch NailsのCharlie Clouserがプロデュースに関わる予定だったとのことで、それはそれで聴いてみたかった。ただ、この完成作の方も聴いてまた驚きで、オルタナティブロックやニューメタルをベースにジャズのアプローチを全面的に取り入れています。スウィングするノリや軽快なシャッフルビートを下敷きにしつつ、ヘヴィなギターリフに時折ローズピアノやホーンも絡んだりとなかなか小洒落ている。これは確かに生ドラムじゃないと格好つかないだろうな。シャウト混じりの歌も前作に負けないくらいにキャッチーさ、というか陽キャっぽさ(?)を帯びていて楽しく聴けることは聴ける。でもなんか腑に落ちないというか、これが本当に彼らのやりたかったことなのか?という疑問も。エレクトロニック要素が大きく減退していることはこの際どっちだっていいし、路線変更してさらに良くなるバンドもいるけど、彼らの場合は唐突すぎる上に2作目という若さもあって、バンドの芯となるものがいまいち伝わらず、本筋となるものが見えてこない。出来自体は決して悪くないと思うだけに、もう1~2作聴いて判断したいというのが本音だけど、プロモーションの不足などもあって結果が出ずバンドはそのまま解散。ボーカリスト・Terence "Biff" Butlerが映像の世界へ進んだこともあって、再結成なども一切されていないようです。うーん残念。
