- アーティスト: Marilyn Manson
- 出版社/メーカー: Nothing
- 発売日: 1996/10/08
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
US出身のMarilyn Mansonを中心としたインダストリアルロックバンドの2ndアルバム。
彼らの大出世作でもあり、最高傑作との呼び声も高い代表作。ホラーやゴスの雰囲気をまとった中庸なロックといった感じの前作から一気にクオリティが向上。 過激さ/狂気/憎悪/悲哀などをまとった詞世界と、インダストリアルの手法を(軽度に)用いてうまく表現されたグロテスクな音像との絡み合い。そしてそれらを更に個性的なものにするMarilyn Mansonの存在感と変幻自在かつ扇情的なボーカルによって、聴き手に馴染みやすいポップさと、アートワークやパフォーマンスなどを含めた上でのエンターテイメント的なスケール感を体現。見事という他ないです。まさに覚醒といった感じ。プロデュースにあたったNine Inch NailsのTrent Reznorの手腕もあるだろうけど、クレジットに同じく彼と名を連ねているインダストリアル界の名プロデューサーDave Ogilvieの功績もあるのかも。全体の尺が長くて前半のインパクトが後半までもたないのが難点ではあるし、今となっては音圧や歌唱力が後の作品と比較するとやや見劣りもするけど、その完成度や影響力からみてもエポック的な名作と言っていいと思います。