Stabbing Westward / Ungod

Ungod

Ungod

 

 US出身のオルタナティブメタル/インダストリアルロックバンドの1stアルバム。

 

 90年代に活躍した「(90年代の)ポストインダストリアル」の有力バンドの1つだけど、結成は1985年と割と古め。中心人物のボーカリスト・Christopher HallはUSのEBMグループ・Die Warzauのツアーサポートの経歴があり、その際にNine Inch Nails等で活躍する著名なドラマー・Chris Vrennaと縁ができ、一時期このバンドでもドラムを叩いていたとか(ただし本作の制作の前に離脱)。そんなこんなで他にもいくつかメンバーチェンジを挟み、MinistryのPaul Barkerと昵懇のギタリスト・Stuart Zechmanらも加わった布陣で制作された記念すべき1作目。その内容はNine Inch Nailsとよく比較されるらしく、その通り歌い回しも音楽性もかなり意識しているのは間違いなさそう。ただ、目立つサンプリングや激しいギターノイズのような分かりやすい技法を用いることはなく、あくまでもバンドサウンド全体を要とし、NINのミディアム~バラード系のような暗く退廃的な世界観をじわじわと丁寧に描き出しています。その上でメロディラインは過剰にドラマチックという独特の個性が既にあるし、インスト楽曲を導入部やオーラスに繋ぐなどの流れを意識した工夫もあり、後追いで聴くと粗削りで一本調子にも感じるけど、完成度はなかなか。いくつかの楽曲は映画にも使用されているようです。