SCHAFT / SWITCHBLADE

SWITCHBLADE

SWITCHBLADE

 

 BUCK-TICK今井寿SOFT BALLET藤井麻輝を中心としたインダストリアルユニットの1stアルバム。

 

 1991年に結成され、知る人ぞ知るオムニバス盤「DANCE 2 NOISE 001」に参加した後、1994年に本格始動しリリースされたオリジナルアルバム。上記2人を核としつつも、Raymond Watts (PIG)を主要メンバーに迎えた体制で、更に楽曲ごとに制作に関わった人物は国内外問わず多岐に渡り、プレイヤーとしてCRA¥、MOTOKATSU (THE MAD CAPSULE MARKETS)、諸田コウ (DOOM)、DJ PEAH (M-AGE)、Marianne Faithfullのカバー「Broken English」のボーカルにJulianne Regan (All About Eve)、「inFORMation」の共同作業にJonny Stephens (Meat Beat Manifesto)、ミキサーにはCoil、Autechre、 Keith Le Blanc (Tackhead)など、挙げるときりがない程の錚々たる面々。楽曲もそれぞれ方向性はバラバラで、アンビエント、ダブ、エレクトロニカ、インダストリアルメタル、エスノ、アブストラクトヒップホップといった要素がごった煮の闇鍋状態。それでもやはりノイズを帯びた音響的なこだわりなどは全編に見られ、実験/前衛性の高さという点では一貫しています。Raymond Wattsが主導した楽曲はぶっちゃけほぼPIG(もしくはWiseblood風)なのだけど、トリッピーな楽曲が並ぶ中でそのアグレッションはいいアクセントにも。歌を聴かせる楽曲は皆無に近いけど、難解ながらも耳を離せない中毒性や、聴く度に新たな発見があるかのような深さは、まるで小宇宙のよう(変な例え)で、時代を選ばないというか、後追いで聴いても、それこそ二十数年経った今でも(今でこそ)凄みを感じずにいられないですね。ジャンルも洋/邦の壁も超えまくった、色んな意味で奇跡的とも言える一枚。CDに入る限界までやり尽くしたような78分超のボリュームは、聴く側にも気合いを要求されるところもあるけど、参加ミュージシャンに1つでも興味を引かれたら、見つけ次第即買いレベルの逸品でしょう。