Kidneythieves / Trypt0fanatic

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 US出身のインダストリアルロックバンドの3rdアルバム(2010年)。

 

 2004年に解散した後、中心人物のFree DominguezとBruce Somersはそれぞれで音楽活動を続けていたようだけど、2007年に2人体制での復活を示唆し、2010年に復活作となる本作がリリース。CDは公式サイトのみの販売となっています。彼らの過去作と言えば、ビリビリと歪められた感電しそうな(?)ギターをが特徴的な、ちょっとトリップホップMarilyn Mansonっぽさのある気怠いインダストリアルロックという雰囲気で、それはそれで嫌いではなかったです。が、今思うとちょっとこねくり回しすぎてダラっとしていた部分もあったかも。しかし本作は、サウンドのバランスをギュッとシェイプし、Free Dominguezの溌剌とした歌をバンドグルーヴ全体で盛り上げるようなスタイルに変化。以前では殆ど見られなかったような、伸びやかなボーカルが牽引する軽快なテンポ感の曲も少なくなく、圧倒的に風通しが良くなっていて聴きやすい。かと言って特徴がなくなったわけではなく、さりげなく効果的に用いられるエフェクト/プログラミング含めインダストリアルロック的にも堅実な作りで、スローな曲とのメリハリも生まれ、全体の完成度はグッと上がったようにも思います。中でも開放感のある曲展開が弦やピアノと共に更に広がりを増していく「Comets + Violins」には惚れ込んでしまいました。本作には収録されていないけど、2011年に「DISSIDIA 012 FINAL FANTASY」とコラボした「God in Fire」(サントラ盤に収録)も滅茶苦茶格好いい!今後が益々楽しみ。