Turmion Kätilöt / U.S.C.H!

U.s.c.h!

U.s.c.h!

 

 フィンランド出身のインダストリアルメタルバンドの3rdアルバム(2008年)。

 

 タイトルは「Ultimate Synthetic Corrosion Helter-Skelter」の略であり、頭文字を続けて読むとスウェーデン語で「おえっ」「ぐふっ」などの意味も持つようです。いきなり断言してしまうけど、これは名作!音楽性は前作のインダストリアルダンス/メタルを推し進めたものだけど、生命線とも言える"勢い"が圧倒的に増していて、ところどころで譜割りを細かく刻むギターリフの連打、速弾きを含むド派手なギターソロといった強化にまず耳を奪われるし、ダンス/シャッフルビートを放つリズムトラックのスピード感や重さも据え置きかそれ以上で、その迫力とスピード感はまるで銃火器を連射するようなアーミーインダストリアルの域。当然シンセも対等に活躍するし、掛け声にも似た女性コーラスも健在だしで、激しくも賑やかという特徴もより明瞭に。方向性を変えたりするよりもまず自分たちの強みを真っ直ぐ伸ばして来たという印象だし、概してちゃんとポップに聴こえるバランスも含め、トップクラスのバンドにも引けを取らない一級品のクオリティにまで仕上がったのではないかと。まるで盆と正月ならぬ「RammsteinとKMFDMが一緒に来たような」アルバム。全10曲30分強なので、単調に感じる前にスパっと聴き終わるのもGOOD。ジャイアニズム宣言(仮)(かつてのCDレビューサイト、管理人:TCRさん)さん経由で手に取って度肝を抜かれたのが懐かしい。変わったメンバーの風貌や二つ名設定とは裏腹に、ストレートにインダスメタラーのツボを鬼突きする作品だと思います。