Laibach / Jesus Christ Superstars

Jesus Christ Superstars by Laibach (1996-05-03)

Jesus Christ Superstars by Laibach (1996-05-03)

 

 スロベニア出身の前衛音楽/インダストリアルバンドの5thアルバム。

 

 様々なモチーフを取り入れる彼らの中でも、「Kingdom Of God」やら「Cross」といった曲タイトル、そしてアルバムタイトルからも想像できる通り、宗教をモチーフにした作品とのこと。テーマに沿った複数のカバー曲とオリジナル曲から構成されています。例によって詳しいことは知らないけど、サウンドの面でハッキリと分かるのは、彼らの中でも異例の手法とも言えるメタルギターを大々的に取り入れ、全面的にインダストリアルメタル化していること。それも、オペラコーラス、パイプオルガン、ストリングスを重ねた荘厳さや、軍隊の行進のようなどっしりと力強いリズムトラックと一体となったゴシック方面へのアプローチが強力で、重厚なコーラスに負けないMiran Frasの威厳ある低音ボーカルも含め、彼ららしい風格のある仕上がり。その変化というか落差には驚かされるけど、決して手軽に流行を取り入れたような安易さはなく、実験的な手法の多いであろう活動の一端として(でも)、どんな音楽性も手練手管で呑み込んでしまう強靭(狂人)さを感じます。彼らに影響を受けたRammsteinをむしろ想起させる音像だし、全体がコンパクトなのもあって、聴きやすさも抜群。インダストリアルメタルが好きならば聴かない手はない逸品。余談ですが、初っ端から凄まじい迫力の1曲目「God Is God」は、日本の超有名な某テレビ番組のコーナーBGMとして使用されていることで一部で有名だったり。