Scandroid / Scandroid

Scandroid

Scandroid

 

 Celldweller等で活躍するUS出身のKlaytonによるシンセウェイブプロジェクトの1stアルバム。

 

 同じFiXTのアーティストVarienとの2人組として始まったけど、初アルバムである本作リリース時にはKlayton一人のプロジェクトとなったScandroid。発足当初はトレイラーなどを段階的に公開し、仕組まれた謎かけを解くことで新たな情報が得られたりというプロモーションが行われたようです。Scandroidのテーマはズバリ「Neo-Tokyo」で、ジャケットの妖しいネオン街のビル群に似合いそうなレトロフューチャーサウンド。キラキラしたシンセやリバーブがかった単調なドラムなど、80年代のシンセ/エレクトロの雰囲気を忠実に、かつ現代的に表現。こういった80年代の文化や音楽を素材に再解釈する動向はSynthwaveやOutrunと呼ばれ一部で流行している模様。カセットテープでのリリースまでしちゃうとか。しかしこのKlaytonの場合は、Tears For Fearsというニューウェイブグループの「Shout」のカバーが示す通り(昔からずっとやりたかった事らしい)、彼の趣味性の表れと同時にルーツへの多大なリスペクトが見て取れます。他の自らのプロジェクトと相互間コラボもしている通り(本作中の「Pro-bots & Robophobes (feat. Circle Of Dust)」はMinistryの「Just Like You」みたいな強烈なリズムが鬼格好いい)表現のベクトルが異なるだけというか、華やかなメロディなど共通点も多く、彼のファンなら違和感なく聴けそう。曲数の多さはちょっとアレですが。