ギルガメッシュ / MONSTER

MONSTERMONSTER
 

  4人組ロックバンドの6thアルバム。

 

 バンドの迷走や葛藤の末の活動休止を経て、約2年10カ月ぶりとなったアルバム。ここに来てようやく長いトンネルから抜けたという印象で、サウンドが以前とは比較にならないくらいにパワーアップ。弦を増やしチューニングを下げよりヘヴィになり、デジタルな要素も山盛り組み込みながら、ジェント/メタルコア/ダブステップ等の要素を貪欲に導入。音楽的にというよりは変革を迎え野心に満ちているという意味で傑作3rdアルバム「MUSIC」の頃の精神性を彷彿とさせるし、その上で溜まった鬱憤を晴らすかのように攻撃的な楽曲が続くアルバム前半部は過去最高にダイナミック。しかし一方で、後半部は軽妙なラップだったりシンガロングやクラップを意識した明るいメロディが目立つという、前半戦とは明らかに異なる空気感。そもそもが最新型の彼らを打ち出した前半、そこに至るまでの過程を収めた後半と、制作時期やテーマが明確に分けられた二部構成になっているそうだけど、自分たちの強みを活かすためにあえてそうしたというだけあって、後半の楽曲もしっかりと本作向けに作り込まれており、ただポップなだけには終わらない説得力を感じさせるところに、彼らの自信と確信が表れているよう。新たな挑戦と従来の持ち味のバランスが際立つ、集大成的な魅力も放つ作品。個人的にも特に大好きな一枚です。