I've / EXTRACT

EXTRACT

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 北海道に拠点を置き、アニメ/ゲーム系の楽曲を中心に制作するクリエイターチームによるGIRLS COMPILATIONシリーズの第7弾。

 

 主要な歌姫のメジャーデビューやその後の活躍により「謎の音楽制作集団」からすっかり業界のトップブランドへ成長したI've。その反面、本線とも言えるこのガールズコンピシリーズはしばらく途絶え、実に5年ぶりとなった本作の発表時には「出ないと思ってた」と安堵する声も出たほど。そんなブランクのせいか、2ndコンピ「verge」以来の2枚組となった本作だけど、それぞれに大きな差異があるわけでもなく、むしろ2枚ともそれまでのメインコンポーザー高瀬一矢に代わるように大部分の楽曲を井内舞子が手掛けるという、ある種の異例とも言える作品に。ただし、その影響か優良なミディアムポップが連続する流れはあまりにも安定・盤石としか言いようがなく、色に乏しい。KOTOKOが歌う楽曲が群を抜いて多いのもその印象を加速させているか。しかし、I've/KOTOKOを代表するクラスの名曲(「jihad」「HALLUCINO」など)が点在するのも確かだし、Disc2の方は2001年(!)の初期I'veサウンドが眩しい「同じ空の下で(KOTOKO)」、怒涛のインダストリアルメタル「Bizarrerie Cage(MELL)」、キュートなワルツ調「白い輪舞曲(詩月カオリ)」など聴き映えする箇所も多い。井内舞子は疑いようもなく優れた作家だし、本作で作編曲が一気に増えたC.G mixも良い仕事をしているのは確か。構成や見せ方という点で今一つかもしれないけど、良曲を集めた作品集としては期待を裏切らないかと。