Skold / Anomie

Anomie

Anomie

 

 スウェーデン出身のマルチミュージシャン/プロデューサーTim Sköldによるソロプロジェクトの2ndアルバム。

 

 1stアルバム以降、KMFDMやMarilyn Manson(以下:マンソン)などで活躍していたものの、ソロとしては何と約15年ぶりとなったアルバム。その間、次回作について何度か話が出ては立ち消えたり延期したりしていたらしいので、待ち望んでいた人にとっては、嬉しさよりも本当に出たのか!という驚きが勝ったことでしょう。ソロ2作目と言っても、インダストリアルロック界でトップクラスのバンドの中心を担い続けていたため、放たれるサウンドは熟練そのものと言ってもいい仕事ぶり。全体的には、彼のマンソンでの最後のプロデュース作品「Eat Me, Drink Me」を彷彿とさせる、どこかブルージーでアンニュイなギターアンサンブルがまず印象的。そこにマンソンのお株を奪うようなシャッフル、ハーシュEBM、攻撃的なギターリフとブラストビートの直球インダストリアルメタル、2009年発表の「Skold Vs. KMFDM」をフォローアップさせたようなエレクトロダンス…といったフックの強い楽曲が混在。そしてどの曲にも共通するのは、トーンを落とした陰鬱なメロディの妙と、そこに同調する完成度の高いインダストリアルロック。スローな曲が多いけど、全14曲を飽きさせずに聴かせてくれます。積年のキャリアとアイデンティティが炸裂した、Skoldの新たな名刺代わりに相応しい傑作。