I've / The Front Line Covers

The Front Line Covers

The Front Line Covers

 

 北海道に拠点を置き、アニメ/ゲーム系の楽曲を中心に制作するクリエイターチームによる企画盤。

 

 コミックマーケット75と通販にて販売され、後に一般販売もされた作品。KOTOKOを始めとしたI've黄金期を象徴する5名の専属歌手による、I've最初期(GIRLS COMPILATIONシリーズ1st~3rd)の楽曲のセルフカバー集。I've10周年記念作品でもあります。最初期の頃はゲストボーカルや短期で引退した歌手の割合が多かったので、全盛期のI'veの魅力を改めて発信するにあたり、とても意義のある企画だったと思います。選曲は割合的に過去当時「どさんこポップ」と銘打たれた爽快なシンセポップが主(ちなみに有名な「Kanon」「AIR」のテーマ曲は、後に設立されたKey Sound Labelに管轄が移ったためか未選出)。リアレンジは割と原曲に忠実で、溌剌としたメロディや曲調はそれだけで90年代的な青臭さがあるけど(それがいいんだけど)、新たに追加されたフレーズや時代の進化を感じさせる音色・音圧でしっかり「今の音」として蘇っています。I've最高峰の名曲トランス「Disintegration」がIDM風アレンジで生まれ変わったのは本作最大の聴きどころ(歌い手もLiaMELLと実力派同士!)。新規のリスナーはもちろん、年季の入ったファンも時代を繋ぐカバーとして楽しめる好盤。それにしても「LOW TRANCE ASSEMBLY」を標榜するI'veの「The Front Line Covers」…"アレ"を連想せずにはいられません(笑)。高瀬一矢も「会心のタイトルをつけたぞ!」とほくそ笑んでいたりして。