トモコDEATH / anDEATH

anDEATH

anDEATH

 

 2人組デジタルハードコアユニットの2ndアルバム。

 

 民族音楽とデジタルハードコアを組み合わせた音楽が特徴的な彼ら。2作目となる本作ではタイトル通りアンデス音楽(フォルクローレ)を取り入れてきました。CDを再生したら聴こえてくるトラッドな笛の音色と猛々しい合唱は、いかにも異国のお祭りか儀式の場に迷い込んだかのよう。そしてそこに自然に融合しながらやがて主張を高めていくリズムトラックやノイズ、相変わらず強烈なトモコのデスボーカル/シャウト。特異としか言いようがない世界が広がっていきます。前作はスペイン音楽が下地で全体的に攻撃的だった(あと味づけが薄めだった)分単調さを感じもしたけど、本作は牧歌的というか郷愁的な民族音楽の体系や空気感がしっかり頭から終わりまで続き、ブレイクコアやジャングルの攻撃的なアプローチからシンプルでリズミックなアンビエント/ノイズまで曲調も幅があり、トモコも激しいシャウトから舌っ足らずのあどけない少女のような歌い方を自由に使い分け、全体の起伏のある流れと聴き応えは確かで、翻って(いい意味で)ヘンな音楽としても魅力的だと思います。インダストリアル好きにもお勧めできそう。