Flesh Field / Strain

Strain

Strain

 

 US出身のエレクトロインダストリアル/アグロテックユニットの3rdアルバム。

 

 本作から女性ボーカリストがWendy Yankoに交代。同時に音楽性にも変化が見られ、かなり大胆にメタルギターを導入。ノイズ然と歪められたエレキギターは実に強力だし、強靭に響くリズムトラックはより多彩に打ち鳴らされ、それまでのダンサブルなゴシック/ダークエレクトロから音像としても曲調としても一層ヘヴィさを増しました。その迫力はインダストリアルメタルの領域に足を踏み入れています。その上で彼ららしいオーケストレーションクワイアの荘厳な表現、スピード感を加速させる多様なプログラミングなどの要素も複雑に入り組んでいながらも、無駄に散らばらず(そして不思議とそれほど派手に聴こえず)にしっかりと融合させている辺り、彼らの高い実力が伺えます。今作では特にアグレッシブに歌うパートでは女性/男性ボーカルの比重や声色がさほど対比的に使われておらず、あちこちで言われていたけどKMFDMのLucia Cifarelliにかなり似てるので、KMFDMリスナーは特に入りやすそう。個人的な嗜好で言えば、あまりゴシックに寄ると好みから外れるんだけど、この作品にはかなり惹き込まれました。