ギルガメッシュ / MUSIC

MUSIC

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  4人組ロックバンドの3rdアルバム。

 

 初のヨーロッパツアーを通過した収穫か、ここで音楽性が大きく変化。シーケンシャルなビートに乗っかった従来型のラウドなサウンドが、シンセやサンプリングを山盛り取り込んでパンキッシュかつスピーディに駆け抜けていく。その突き抜け方や開き直り方は爽快ですらあり、Tシャツ革パンでモッシュにダイブといった新しいライブの図も浮かぶよう。しかし迷走したバンドにありがちな安直な脱ヴィジュアル系や路線変更では決してなく、彼らがそれこそ初期から少しずつ推し進めていたミクスチャースタイルの進化形であり、デジタル/ラウド/ダンサブルのバランスや構築、直接的な日本語詞を用いたダサカッコ良さを伴うシャウト/ラップを自在に操るボーカルも合わせて、とても頼もしい完成度。曲によってはLinkin Park、Static-X、THE MAD CAPSULE MARAKETSなどを思い起こさせるし(彼らもそういった影響を公言している)、一部にはインダストリアルメタルとして聴ける/カテゴライズできる要素も含んでいると(個人的に)思います。彼らの音楽性の激しい移り変わりの中で、後にも先にもここが最もニュートラルだと思うし、カッコ良さと聴きやすさを兼ね備えているんじゃないでしょうか。