Devin Townsend / The Hummer

The Hummer

The Hummer

 

 カナダ出身のマルチミュージシャン/プロデューサーDevin Townsendによる通算7作目のソロアルバムで、アンビエントアルバムとしては2作目(2006年)。

 

 アンビエントアルバム第1弾だった2004年作「DevLab」とは違って各曲にちゃんとタイトルがついているけど、中身は逆にもっと実験的でマニアックな方向へ。真空パックされた空間にさざ波のように寄せては返してを繰り返す低周波の機械音(?)、はたまた大気のうねりを思わせるような残響音のゆらめき、そういった無機質な音像がひたすら何十分も流れていきます。音楽なのかなこれ?「DevLab」も普段の彼の音楽からは想像もつかないくらいマニアックだったけど、まだそちらの方が展開に幅があったと思えるほどの徹底っぷりは、もはや密度の高い重低音を放出する普段の彼の音楽とは真逆にある「無音の美学の追求」とでも言えそう。しかし本当のさざ波の環境音を背景においたエンドロール的な光を感じさせるアンビエント曲で締められるあたり、全体の流れはやはりDevin Townsendらしい広大なスケールやテーマに沿っているものなのかと思わされたりもします。実は聴き込むと深いのかも…?