MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

101A / apotosis

 (当時)2人組ポストロック/シューゲイザーバンドのミニアルバム(2002年)。

 

 CD-R作品で、正確には101Aの前身となったバンド時代に制作されたものだとか。なので、実質的には次回作の「01」がその名の通り1stアルバムで、こちらは公式でも「Before 1st」という位置づけとされています。そのせいか、この作品で聴ける音は後の彼らのサウンドとは若干毛色が異なる印象。ギターサウンドの厚みを駆使したドリームポップ/シューゲイザー系のアプローチで、ノイジーで暗いアンビエント曲も挟むものの、全体的にはそれなりに快活で真っ直ぐな曲調でありながら、陶酔感/恍惚感を招くようなサイケな雰囲気がところどころ漂います。そして幾重にも重ねられたギターノイズはいい感じにやかましく、この時点ではドラマー不在だったためか打ち込みのリズムトラックはもちろん無機質で、そしてそれらを逆手にとったバンドサウンドの音作りの妙は恐らくインダストリアル好きにもたまらないバランス。後期のCurveにも近いものを感じます。