US出身のBret Autreyによるエレクトロニックロック/インダストリアルロックプロジェクトのインストアルバム(2008年)。
彼の初となるアルバム。ちなみに一時は無料ダウンロードができる形で発表されていました。その内容は全18曲のインストアルバムで、今後の活動を予告するかのようなエレクトロニックロック/インダストリアルロックが目白押し。Bret AutreyはCelldwellerのツアーサポートを務めた経歴があり、この作品自体もCelldwellerで言えばまんま「Soundtrack For The Voices In My Head」シリーズにあたるような位置づけであろうことは容易に想像がつき、その影響やリスペクトぶりが伝わります。まぁプロデュースはKlaytonが行っているんですけど。でもそれだけに決して悪くなく、エレクトロ成分がやや多めながらよくまとまってはいるけど、逆に言えば優等生すぎて面白みにも欠ける。スクラッチやピアノなんかも時折有効に活用しながら、暗い曲・寂しげな曲・なんかウエストコーストみたいな曲と表情を変えてくるけど、どうも根本的な部分が似通ってる気がするんですね。1曲が約2分強と同じ時間で統一されているのもその印象を加速させてるかも。なのでトータルタイムがそう長くない割に曲数の多さに面食らうという。