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SOFT BALLET / FORM

S


FORMFORM
(1995/04/21)
SOFT BALLET

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前作よりおよそ1年半振りで、1995年7月の活動休止前としては最後のオリジナル・アルバムとなった通算6作目。

過去にほとんど例のなかったメンバー同士の作曲による楽曲が多く、中には3人で1つの楽曲を手がけていたりするというのがこのアルバムのトピック。そうなるとさぞ幅が広くなったのかとも思ったけど、実際そうでもなかったという。頭に位置するシングル曲の#1「YOU」や、比較的キャッチーでパワフルな#2「PHOENIX」は割と従来の像に近いけど、全体的には凄く簡素に削ぎ落とされたテクノやダブだったり、アンビエントな色で落ち着いた感じに統一されているし、遠藤のボーカルも非常にゆったりとした歌いまわし。全体でも曲単位でも抑揚に乏しめで、これといったインパクトやソフバらしいボディビートも印象に薄く、4thの「MILLION MIRRORS」とはまた違った方向で聴く人を選びそうな作品。しかし単なる"実験的"の一言で終わらないこの姿勢には、実験とかポップとか、メンバー間の個性のぶつかり合いとか…そういったものから離れ、何ものにも捉われない所で極北的な精神で作られたような趣きを感じます。その後の経緯から考えても、恐らく製作の段階で活動休止は決まっていたのだろうけど…そうすると「遠くまで歩く/もうすぐに届く」と繰り返し歌われるラストの#9「ROMAN」も凄く心に響くものが。彼らに初めて触れる人にならもっと相応しい作品が他にあるだろうけど、馴染むに従ってどんどん深みを増すアルバムだと思います。

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