Velvet Acid Christ / Calling Ov The Dead

Calling Ov the Dead

Calling Ov the Dead

 

  US出身のBryan Ericksonによるダークエレクトロプロジェクトの2ndアルバム(1998年)。

 

 前作の凶悪なムードやダークネスをそのまま基調にしながらも、今回はリズムトラックを大幅に強化。前作ではどちらかというとイレギュラーだったダンスビートを全面的に導入したことで、Skinny Puppyっぽさが拭えなかったところに一本芯が通ったかなと。若干大仰気味だったゴシカルなシンセも引っ込んで叙情的なフレーズや演出がなくなったけど、その分ダウナーなエレクトロニックやノイズを複雑に絡めて、悪酔いしそうなドラッギーな音世界を作り込んでいるところなんかも一皮剥けた感あり。分かりやすい大きなアピールポイントがあるわけじゃないけど、レベルは相当高いと思います。ただボーカルの存在感がなさすぎる上に台詞調のサンプリングがやけに多いので、ビートの単調さが浮き彫りになっているのは残念、というかもったいない。とはいえ大きな不満を抱くほどではなく、作品の出来自体はそれでも一定の水準を遥かに超えてきています。