Assemblage 23 / Defiance

Defiance

Defiance

 

 US出身のTom Shearによるフューチャーポッププロジェクトの3rdアルバム。

 

 この辺りから知名度や評価を高めてきたというだけに、なかなかの佳作となっています。前作はところどころ無駄に暗い雰囲気を醸し出したりして、ちょっとダークなエレクトロインダストリアルにも通じる部分もあったのだけど、そこは正直余計に感じたりもしました。今作ではそういった部分が払拭されて開放感や透明感が如実に表に出てくることで、だいぶフューチャーポップとしての様相が形づいてきています。アップテンポな曲はよりポップな聴き心地になっており、中でもリードトラックの「Opened」はここまでのキャリアで最高クラスの曲と言えそう。傑作と名高くこの界隈のトップクラスへの出世作となった次作「Storm」に比べると、等間隔に配置されるスローテンポの曲やラストのバラードなどが割と存在感を放つ分だけ幅があるとも言えるし、でもインパクトに欠ける分だけ勢いが都度止まるとも言える。もう一手欲しくはあるけど、手堅くまとめられた良作品だと思います。