Nitzer Ebb / Showtime

Showtime

Showtime

 

 UK出身のEBMユニットの3rdアルバム。

 

 オープニングの「Getting Closer」が前作からの正統進化を思わせるハードタッチなボディで、見違えるくらい頼もしくなったタフな音に感動すら覚えたのだけど、そういう曲は他にはなく、むしろ音数を減らしその隙間や簡素さを逆手にとったような楽曲が多いです。エレクトロニックの比重が薄まったアレンジで、代わりにホーン系の音が鳴るようになり、リズムもそれに符合した躍動感があったりして、全体的にはジャズの要素をうまく結びつけたという印象。力強くワイルドになったボーカルも含めどことなくFoetusっぽさもあるし、そこから「Foetusが真正面からEBMをやっていたらこんな感じだったかも」みたいなifを想像して聴くという楽しみ方もできます(笑)。テンポは速くはないけど、体感的にはそう遅く感じないし、前作にあった「もたついた心地よさ」を感じる曲なんかもあって決して物足りなくはなく、むしろなかなか良い作品だと思います。ポストDAFと呼ばれた初期から随分と変化したけど、芯となる部分は変わってないのかな。