KMFDM / WWIII

 

Wwiii

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 ドイツ出身の大御所インダストリアル系バンドの、復活後2作目、通算では12作目となるアルバム。

 

 第三次世界大戦を冠した物騒なアルバムタイトルは、当時のブッシュ政権や武力的な政策などへの批判を示すわけだけど、そのタイトルに恥じない超攻撃的なアルバムとなりました。CDを再生すると流れてくるカントリーギターを、いかにもKMFDMらしいへヴィで高速なダンスメタルのリフが切り裂くというオープニングがまず衝撃的だし、その後もスクエアビートやジャングルビートを多用したエネルギッシュな楽曲が続いて、作品のテンションを高く維持して走り抜けます。前作ではあまり出番のなかった新女性ボーカリストのLucia Cifarelliが大いに活躍しているのもアルバムの勢いに大きく貢献。特に「Stars And Stripes」のシャウトとロリ声を瞬間的に行き来するサビのパートはお見事。Tim Skoldが不在で、泣きのメロディを楽しむ場面は完全に無くなっているけど、それを物ともしないヘヴィネス、ダンサブル、そしてスピリットに溢れた傑作になっていると思うし、彼らのディスコグラフィにおいても久しぶりに突き抜けた作品が生まれたという満足感も。ちなみに、この作品の国内盤には、はるか昔にカセットでリリースされた彼らの幻のデビュータイトル「Opium」がCD化されたものが同梱されました。お得!