- アーティスト: Front Line Assembly
- 出版社/メーカー: Synthetic Symphony
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: CD
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カナダ出身のインダストリアル/EBMユニットの8thアルバム(1995年)。
このアルバムでも前作に引き続きDevin Townsendがギタリストとして参加しているけど、メタルギターを前面に押し出してメタリックな感触を醸し出していた前作とは違い、エレクトロニック主導のインダストリアルダンスへ立ち戻りました。一回り太くなったプログラミングビートや硬質なサンプリングが派手に火花を散らし合う高密度なサウンドは別の意味でヘヴィで聴き応えがあり、一方でメタルギターも存在感がないわけではなく、シンプルだけど確かな存在感を放って音圧を支えたりアクセントに徹したりとバランス良く援護。結果的に、前作を通過した収穫をうまく落とし込み、彼ららしいテクノロジー感満載の世界観が確かなパワーアップを果たしたと思います。似たフレーズがあちこちで飛び出したりもするけど、このおいしいサウンドの前にはそう気にならないですね。本作をもって中期以降の重要メンバーだったRhys Fulberが一旦離脱してひとつの区切りを迎えるのだけど、それに相応しい充実作だと思います。