Strapping Young Lad / Alien

Alien

Alien

 

 カナダ出身のマルチミュージシャン/プロデューサーDevin Townsendを中心としたエクストリームメタルバンドの4thアルバム。

 

 前作の強烈なデス/グラインドの方向から離れ、空間的なシンセ、超人的なドラム、咆哮と化したメロディアスなボーカルなどが緻密に重なり合った、元来得意としていた轟音エクストリームメタルへ回帰。しかし名作とされる2nd「City」への単なる回帰というわけでもなく、そこに前作で見られたブラックメタル的な重苦しいフレーズが時折飛び出したりもすれば、複雑怪奇に曲が展開するプログレッシブなパートも多く織り込まれているし、更にDevin Townsendのソロを思わせるアコースティック/アンビエントなトラックも終盤に配置され、最後はノイズ/アトモスフェリックな長尺のインスト曲で締められる。といったように、まるでソロ・バンド問わず過去のキャリアで見せた色々なアプローチを総括して放出したようなアルバムという印象。最早クオリティ的には何の申し分もないし、ある意味集大成的とも言えそうではあるけど、ただでさえ音の洪水と言われる極厚サウンドの上に曲展開が凝られていてるので、聴く側に要求されるパワーがとんでもないことになっているという点で好みが分かれそう。