KMFDM / Attak

Attak

Attak

 

 ドイツ出身の大御所インダストリアルバンドの、1999年の解散を経て2002年に再結成してから1作目になるアルバム。通算では12th。

 

 一時解散後に結成したMDFMKでの活動はアルバム1枚で終了したものの、本作ではMDFMKで見せたサウンドを基点にした、メタルギターをゴリゴリに効かせたインダストリアルロックを展開。Tim Skold節の効いた哀愁のボーカルだけでなく、久々に参加したPIGのRaymond Wattsも手腕を振るい、あの低く潰れたボーカルを披露。一方で、解散前に在籍していた元中心メンバーのEn Eschや重要ギタリストだったGünter Schulzは当然ながら関わっておらず、90年代のKMFDMにあったソウルフルなノリはそのまま消失。楽曲自体は粒が揃っているけど、全体を通してあまり遊びが感じられず、かと言って大きく突き抜けてもいないような印象。奇麗にまとまり過ぎたような。新女性ボーカリストのLucia Cifarelliがあまり出張っていないのもその印象を加速させている気がします。ただ、それも「MDFMK」や次作「WWIII」という高評価な作品に挟まれているせいもあって見る目が少々厳しくなっているのかも。単体で見れば十分に佳作でしょう。