殻 / 分裂後

分裂後

分裂後

 

 DEF.MASTERやacid androidのギタリストantz(渡辺清美)を中心としたポストロック/シューゲイザーバンドの1stミニアルバム。

 

 似通った楽曲を集めて(しかもトラックを繋いで)強固な一枚岩を築いた「0thアルバム」の「五月蠅」から一転、今回はミニアルバムのボリュームに沿って楽曲がバランス良く配置されています。8分超の大曲「wormhole」は前作のカラーに近いけど、続く「joker」「marie」というタイプの違う高速ナンバーの連打には、「五月蠅」のイメージからかけ離れた新境地に驚かされるものがありました。でも今作に収録された楽曲のほとんどは既存のものらしく、あえて違った一面を見せたのかも。また、今回は脱退したドラマーの穴を元Plastic Treeのササブチヒロシが埋めているだけあってドラムの音がパワフルになっており、それに引っ張られるように全体のサウンドもかなり逞しくなっています。音質やボーカルの向上も大きなポイント。前作が合わなかった人でも今作は合うかも知れないし、逆に前作のディープさに惹かれていた人はちょっと違うかなと思うかも知れない。だけど個人的にはバンドの可能性を示した好盤だと思います。