acid android / purification

Purification

Purification

 

 L'Arc-en-Cielのドラマーyukihiroによるソロプロジェクトの2ndアルバム。

 

 CurveのToni Hallidayが参加したミニアルバム「faults」を挟んで約3年8ヶ月ぶりとなる作品。リズムトラックが打ち込みだった前作とは一転しyukihiro本人がドラムを叩いており、その軽快なドラミングが楽曲を支えています。他にも、行き過ぎなくらいのループ状な曲構成の上にひたすらギターリフを刻んでいた前作に比べるとボーカルに若干の歌心が加わり、それに呼応するように個性の強まった楽曲が点在するお陰で、全体を通しても退屈になることなく聴き通せるようになりました。特に、先行シングル曲でもあった本作収録曲中ではやや異色のエレクトロニックロック曲「let's dance」や、サポートギターのkishiやantzが作曲に加わった少しポップな楽曲などが、アルバムのカラーに大きく貢献しています。幅が広がったというよりも頭でっかちなこだわりを捨てたと言うべきか、彼ららしい音のままよりバンドらしい音楽へ推移した印象。それでもまだ聴く人によっては「Nine Inch Nailsぽいね」の一言で終了しかねないけど、インダストリアルロック風のアルバムとしてなかなかの佳作だと思います。