Swans / Filth / Body To Body, Job To Job

Filth/Body to Body, Job to Job

Filth/Body to Body, Job to Job

 

 US出身の伝説的なポストパンクバンドのコンピ盤。

 

 内容は1stアルバム「Filth」(1983年)と、1982~1985年の未発表曲を中心としたコンピ「Body To Body, Job To Job」をカップリングしたもの。感情の無い投げっぱなしのボーカルと、ひたすら冷たくも重たい乱雑リズムが支配する、まるで悪夢のようなサウンドがひたすら垂れ流されます。後のグラインドコア/スラッジ/インダストリアルなどのシーンへ多大な影響を与えたという初期Swansの、第一歩にして最凶の歩みを完全にパッケージ。ちなみに「Filth」は、その痛恨とも言える音楽性からかリリース当時は各方面から酷評を受けたそうだけど、その次にリリースされ逆に大絶賛を受けることになった2nd「Cop」に比べると、こちらはまだ喧騒的な躍動感があって聴きやすく感じます。「Cop」はいくら何でも暗すぎる…なのに(当時の)評価は真逆だそうで。再リリースにあたり、ラストに1982年のNYでのライブ音源を25分近くに渡り収録。音質は良くないけど、それがまた物々しい空気を増加させています。Disc 2も容赦ない超重量の轟音が続き、合計すると2時間以上。一気に聴くのは少々骨ですが、時代を超えた一級のジャンクサウンドとして、今もなおその衝撃は薄れることはないでしょう。後のインダストリアルシーンへの影響という点でも外せないであろう作品です。