Front Line Assembly / Millennium

 

Millennium

Millennium

 

 カナダ出身のインダストリアル/EBM系ユニットの7thアルバム。

 

 当時はまだ無名だったDevin Townsendをゲストに加え、ザクザクのメタルギターを惜しげもなく投入した異色作。電子音っぽいサンプリングやちょっとしたゴス風味のシンセといった従来の彼ららしさを保つ全体のバランスはしっかりとれているとはいえ、強力なギターリフを中心に配置して勢いよく切り込んでくる様はなかなか新鮮かつ壮観。ギリギリでEBMの領域を維持しているとはいえ、これはもうインダストリアルメタルそのものと言っても過言じゃない。なんとなくKMFDMっぽくもあるかも。しかし安易な商業化や時流への対応などではなく、しっかりとクオリティを保ちながらかつての傑作「Caustic Grip」にも通ずるようなスピード感や密度を取り戻しているのが嬉しいです。生粋のEBMファンとかでもなければ、普通に幅広くお勧めできそうな良作だと思います。でもさすがにヒップホップボーカルの「Victim Of A Criminal」にはひっくり返りそうになりましたけどね。カッコいいけど。