ルルティア / Water Forest

Water Forest

Water Forest

 

 謎多き女性シンガーソングライターの2ndアルバム。

 

 オープニングの「パヴァーヌ」こそ、静寂の中に雷鳴が轟くようなサビが挿入される展開が鳥肌ものの名曲でインパクトが凄いけど、収録曲の多くはミディアムバラードが中心になっており、どの曲にも透き通るような音像と、慈愛に満ちた情緒を感じさせるのが印象的で、どこか狂気と紙一重だった前作とは好対照的。前作から引き継いだ音楽性をうまく咀嚼して、柔らかで優しい面をクローズアップしたような格好だけど、フレーズや音色のひとつひとつで別世界へ連れて行ってくれるようなファンタジックな幻想性やメタファー、クラシックやエレクトロニカを吸収したようなサウンドの水準は高く、ハープとコーラスのハーモニーが美しい「ゆるぎない美しいもの」、竹笛を取り入れた「シャイン」などの期待を裏切らない仕掛けも盛り込まれており、アルバムとしては更に聴きやすいものになっているし、同時に前作に勝るとも劣らない傑作だと思います。