MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

And One / I.S.T.

I.S.T.

I.S.T.

 

 ドイツ出身のシンセポップ/EBMユニットの4thアルバム(1994年)。

 

 ちょっとアダルトで濃い目のボーカルの強い存在感により、男臭さがムンムンと漂うエレクトロポップ。今ではかなりの人気を誇るという同国のフューチャーポップユニット・Melotronにも強い影響を与えたというだけあって、その完成度は高いです。ダンスビート全開の前半、特に「Murder Murder」「Driving With My Darling」の爽やかなメロディは際立って印象的だけど、リズムをそぎ落としたバラードを含む中盤は少々インパクト不足。しかし終盤ではDAFがそのままビルドアップしたかのような「Body Nerv」や、モロにKMFDMやん!と言いたくなる「Take Some More」あたりのミニマルハンマービートが、彼らのお国柄特有?のドイツ魂を聴かせてくれるようでとてもお気に入り。というか「Body Nerv」を聴けただけでもアルバムを聴いた甲斐がありました。小奇麗にまとまりすぎず少し泥臭いところがあるのが彼らの持ち味なのかも。後追いながら、沢山の作品の中からこれを選んで良かった。他の作品も聴いてみたいなぁ。でも多すぎて躊躇もしてしまう。