スウェーデン出身のデスメタルバンドHypocrisyのフロントマンPeter Tagtgrenによるソロプロジェクトの1stアルバム。
後にエレクトロ要素を巧みに取り入れ大きく飛躍するんですが、この頃はそういった要素に乏しく、ガシガシのギターリフやドコドコのツーバスを軸に展開されるハードなゴシックメタルという感じです。時にデジタルな味付けやシンフォニックな装飾も加わるけど、基本はハードさ一色。ボーカルも出自のせいかデス声が際立つ。総体としては、自身が影響を受けたというFear Factoryによく似ています。リフやキックの連打具合がカッチリしてるところなんかが特に。決して悪くはないんだけど、まだこの時点ではイマイチ花開いてないボーカルの声や、メロディや展開があまりこなれてないっぽい楽曲なんかもあって少々インパクト不足な面は否めず、何もかもが惜しいという感想が正直なところ。質そのものは既に十分高いと思うんだけども。