オーストラリア出身のデスメタル/インダストリアルメタルバンドの3rdアルバム（2005年）。
丁度この頃に、彼らのトレードマークだったモンスターマスクを取って素顔での活動に移ったそうで。だからと言って音楽性がナチュラルに──なるわけもなく。相変わらずの笑っちゃうくらいの激烈リフ＆打ち込み連打マシーンぶり。そんな中でもギターリフに軽く叙情的な表情が加わったことにより、ほんの幾分キャッチーさも出てきているという小さな変化もあり。特に頭3曲の流れはSlipknot「Iowa」を彷彿とさせるものが（個人的に）ありました。特に「All About You」は好きな一曲。このパートは非常に好みだけど同時に1stの頃のようなインダストリアル色も減退しているために、その小細工なしのブルータリティが少々耳に疲れることも。ただしこれは個人の好みの問題であり、グラインドコアとかが好きな人なんかには無問題かと。しかしラストの20分超のギターリフインスト「Farewell」は流石にどうなんだろう。いくら何でも長い…カッコいいことはカッコいいけど。
