MECHANICAL FLOWER

機械、金属、肉体、電子、幻想、前衛…そんな音楽が好き。

Atari Teenage Riot / 60 Second Wipe Out

60 Second Wipeout

60 Second Wipeout

 

 ドイツ出身のAlec Empire率いるデジタルハードコアユニットの3rdアルバム(1999年)。

 

 やはりいつものようにHanin Eliasの絶叫からスタートします。基本的な路線はこれまでと同様なんだけど、今作ではノイズコントローラのNic Endoが参加し新しいアイデアを吹き込んでいるようで、これまでのビリビリガリガリとしたノイズだけではなく、アンビエント的だったり環境音ぽかったり嵐のような音だったりと、更に幅広いノイズ音が満遍なく加味。ノイズ好きにとっては幅が広がった…のかな?よく分からない。彼らの作品の中ではサウンド面では過去最高に凶暴と言えるかも。そして後半部の曲はDino CazaresやThe Arsonists、Kathleen Hannaなど外部のミュージシャンとコラボした楽曲が並ぶけど、それほど印象は変わらず。彼らの強烈なスタイルと個性はちょっとやそっとじゃ揺らがないんでしょうな。音は格好いいんだけど、やっぱりあんまり繰り返し聴きたいとは思わないかなぁ…。クオリティどうこうではなく、インダストリアルロックが好きだからと安易に触れてはいけない世界だったのかも。