Marilyn Manson / The Golden Age Of Grotesque

Golden Age of Grotesque

Golden Age of Grotesque

 

 US出身のMarilyn Manson率いるインダストリアルロックバンドの5thアルバム。

 

 バンドの中心人物だったTwiggy Ramirezが脱退し、代わりにかつてShotgun MessiahやKMFDMでも活躍したインダストリアルロック界のマルチミュージシャンTim  Sköldがベーシスト/プロデューサーで参加。そのせいか全体的には「Antichrist Superstar」とは異なる方向でデジタル/インダストリアル色を強め心機一転。打ち込みを小技のように駆使する均衡のとれたエレクトロ/へヴィ具合と哀愁強めのコード感は、どこかKMFDMの「Attak」にも通じるものが。出来そのものは決して悪くないにしても、Marilyn Mansonのバックトラックとしては物足りない面もあり、勢いや個性を生かしきれてない印象も否めず。個人的には「Antichrist~」がMarilyn Mansonの持つ異形さを表現するための手法としてインダストリアルロックを用いたのだとしたら、本作はMarilyn Mansonのパブリックイメージに定型のインダストリアルロックを寄せた感じというか。リードトラック「This Is The New Shit」を始め前半は凄くいいんだけど、やはり後半にかけてダレていく流れや曲数の多さも相変わらずで、その辺りもなければ彼らの新章を告げる傑作になり得たと思うだけに非常に惜しい。