KMFDM / Naïve

Naive

Naive

 

 ドイツ出身の大御所インダストリアルバンドの4thアルバム(1990年)。

 

 収録曲中のサンプリングが著作権侵害に該当したとかで廃盤になり、その後に代替として「Naïve Hell To Go」と改められたリミックス改訂盤が1994年にリリースされています。そして2006年のKMFDMリマスター再販ラッシュに乗じて、オリジナル盤「Naïve」も改訂盤の楽曲をボーナストラックに加え復刻されました。内容の方ですが、これまでの実験色の強い作風がやや整理され、奥まっているとはいえ女性コーラスやロックなギターも曲によっては明確に導入。KMFDMの根幹となるダンサブル/ソウルフルなビート感がかなり打ち出されてきていて、個性もより明確になったと思うし、攻撃的な一面も強化。ファンクやダブの要素を持つEBM/インダストリアルロックとして、1990年リリースという観点から見ても当時でかなり先鋭的だったのではないかと思います。1995年作の大名盤「Nihil」以降のメジャー感バリバリな雰囲気やリッチな音ではないにしろ、古典的なEBMやインダストリアルロックに免疫があればなかなか楽しめるアルバムじゃないかと。復刻盤のボーナストラックは一気に聴くと終盤でダレちゃうので、小分けの鑑賞を推奨。