Ministry / Filth Pig

Filth Pig

Filth Pig

 

 US出身のAl Jourgensenを中心としたインダストリアルバンドの6thアルバム。

 

 ハイスピードのインダストリアルスラッシュだった前作から一転し、スローダウンしてドゥーミーなヘヴィネスを追求。サンプリングや金属音も影を潜め、インダストリアルの領域からも更に外れ、色んな面で従来のMinistry像を破壊して賛否両論…というか人気低迷?を起こした問題作という評判が勝っているアルバム。確かに速く聴かせるという点では全く期待外れに終わることでしょう。でも、これまでと別モノとして考えると、個人的には嫌いじゃなかったりします。全体的に非常にノイジー&無機質で殺傷能力充分だし、そこから発せられるオブセッシヴなグルーヴには、大好きなGodfleshにも通じる「信念」のようなものを感じ、つい恍惚としちゃいます。ドローンなサウンドからキラキラした鍵盤が聴こえる「The Fall」や、今までになく開放的なBob Dylanのカバー「Lay Lady Lay」なんかも新境地として面白く聴けるし。例えばMinistry初心者が手を出すとかだと向いてない作品だと思うけど、聴き手が何を求めるかによっては良作足り得ると思っています。