オーストラリア出身のデスメタル/インダストリアルメタルバンドの2ndアルバム（2002年）。
一切の素性が謎に包まれていたところからスタートした彼ら。この作品リリース時あたりで4人編成ということが判明したらしいです。前作同様のインダストリアル/デスメタルで、ドドドドドカカカカカと連打され迫ってくる打ち込みドラムと、ヴォオオオオと叫びまくるデスボイスの組み合わせは健在。あり得ない勢いで飛ばしてます。スゴイ！前作に比べると曲の尺が更に短めの傾向になり、全14曲を34分という猛スピードで駆け抜けていくんだけど、短い中にも聴きどころを忘れず配置しているのがニクイ。前作にあったシンフォニックな曲やノイズオンリーのトラックなどの変化球はないものの、単調にならない工夫や前面に出たギターリフのパワーはちゃんと向上しているので問題なし。更にラストを飾るCarcassのカバー「Corporal Jigsaw Quandary」も良作。後々素顔で普通に活動を始めたみたいだけど、この頃から決してただのイロモノに終わらない実力がありました。それを証明する一枚。
