元EurythmicsのDean Garcia、女性ボーカリスト・Toni Hallidayの2人組によるUK出身のシューゲイザー/オルタナティブロックグループの1stアルバム。
マシーナリーに抑制された無機質なリズムトラックはややインダストリアル的で、幾重にも重ねられた厚みのあるギターノイズの攻勢はシューゲイザー的。破壊力も当然あるんだけど、それ以上にサイケデリックというか、悪い夢に迷い込んだような、心地よさと心地悪さを行ったり来たりするような絶妙さ。まさにジャケット写真のように「一見しただけだと綺麗でもよーく見てみると実は怖かった」みたいな感じ。Cocteau Twinsを彷彿とさせるToni Hallidayの艶かしいコーラスワーク、囁くように歌う流麗なメロディが更に恍惚感をコーティング。全曲とも非常に似通っているので"通して聴いてナンボ"なアルバムだと思うけど、彼らがジャンル問わず後続のバンドに大きな影響を与えたというのも納得。聴く人を選ばないアルバムだと思います。
