Front 242 / Official Version

Official Version

Official Version

 

 ベルギー出身のEBMユニットの3rdアルバム(1987年)。

 

 これ以前のアルバムは聴いたことがないですが、音の方がかなりチープだったとか。しかし本作からはそういった印象は感じられないので、かなりパワーアップしていると思われます。そして的確に配置されたシンセやサンプリングも絶妙に絡み合い、音空間の広がりもバッチリ。そこに打ち込まれる重量感のあるビートは、容赦なくバッチンバッチンとリズムを刻んで躍動感を吹き込み、抜群の反発力で強い肉体性を堅持。その名の通りまさに「ボディミュージック」。基本的にはメロディなんてないようなもので、全体的にかなり淡々と進行していくけど、緻密なエレクトロニクスの妙技と迫力のあるビートがしっかりポップに作用していて聴き応えあり。特に「Quite Unusual」なんて彼らに特別詳しくなくてもパッと聴きで「あ、名曲だこれ」と思っちゃいました。「Electronic Body Music(EBM)」の提唱者である彼らの代表作とも言えそうな、是非ともチェックしておきたい傑作アルバム。