The Young Gods / The Young Gods

Young Gods

Young Gods

 

 スイス出身のインダストリアルバンドの1stアルバム(1987年)。

 

 彼らはボーカリストサンプラー、ドラマーという編成のバンドで、一部で「ヨーロッパのMinistry」とも呼ばれ、ヨーロッパにインダストリアルメタルの風を吹き込んだ先駆者とも言われています。ユニット名はSwansのEP「Young God」が由来らしく、プロデューサーもSwansのRoli Mosimannという背景が。そんなわけで、音の方も古いSwansを彷彿とさせるジャンク風味だったり、ノーウェイブ的だったりします。老成なボーカルの歌いまわしなんかも手伝って、なんとなくFoetusっぽさもあり。でも、散発気味のリズムがロールしたり、小気味いいテンポで進んでいく様はシュールだし、お家芸のサンプリングを多用した押し引きの際立ったギターや、扇動するようなオーケストラなどの使い方、それらが混在する展開なんかは特質的な佇まいを感じます。難解だけど張り詰めた空気とかはないので、聴いていて気分が落ち込んだりはせず。異端なスタイルによる音楽性は初っ端から確立されていたと言えるのでは。ちなみに本作はメロディメーカー誌の年間ベストアルバムに選出されたとか。