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電脳コイル COIL A CIRCLE OF CHILDREN

etc

 

 

 

電脳技術がインフラ化して久しい近未来を舞台に、電脳メガネを通じて操作・認識するあらゆる情報やツールを駆使する子供たちの物語。うーん、自分みたいな似非パソコン好きにはとても惹かれる設定です。

現代とほぼ同じような舞台だけどSFチックな設定も多いし、オリジナルの専門用語もバンバン飛び出すんですが、基本的にはその全てを理解する必要もない単純なやり取りがほとんどなので気楽に視覚的にも楽しめるし、電脳技術の仕組みを全て理解せず使用しているが故の想定外のルールやブラックボックス的な描写も、現代におけるパソコン・携帯電話・インターネットの扱いに通じるものがあり説得力もありました。どことなく現代社会への風刺や警鐘を思わせる面も。後半になっていくと物語の軸となっている謎の解明へ話が進むためにかなりシリアスな方向へ走ります。その辺は全容をきちんと理解しようとすると結構集中力を要するのですが、伏線がキレイに回収されていく様はなかなか引き込まれるものがありました。前半活躍していたキャラの影がだんだん薄くなっていったのがちょっと寂しかったけども。

とても丁寧に構築され、敷居を極力低くした世界観や魅力的なキャラクターはどことなくジブリシリーズを思わせるものがありますが(確か関係者が制作に関わってた)どうやらこのアニメ自体、観たことのない人にその内容を判りやすく連想させるために「ジブリserial experiments lain」とか「ジブリ攻殻機動隊」などと称されるようです。自分はlainの方しか観たことがないですが言い得て妙だなと。あれはもっと電波な感じだけど。

NHKアニメだからなのか子供でも充分楽しめそうな演出・安定感・丁寧さが見えるけど、深読みと想像だけでいくらでも広げられるこだわりの設定などは大人でも楽しめそう。とてもいい作品でした。そのうち2周目も観たい。