Skold / Skold

Skold

Skold

 

 スウェーデン出身のマルチミュージシャン/プロデューサーTim Sköldによる1stソロアルバム。

 

 ハードロックバンドShotgun Messiahの解散後にソロデビューしリリース。バンドの最終作「Violent New Breed」で思いきりインダストリアルHR/HMに振り切ったその流れを引き継いだかのようなアグレッション重視の楽曲もあるけど、基本的にはそのメタリックな方向に走るだけではなく、後に彼が参加するKMFDMなどで真価を発揮した「哀愁のメロディ」に特化した楽曲が多いです。ヘヴィなギターだけではなく、エレクトロニックや金属音も巧みに使い分けてかなりメリハリの効いた作り。ポップ/ダーク/ハード/メロディアス/インダストリアルといった各々の要素をどれも犠牲にすることなく伸ばされており、グラフにしたら正五角形になるような良バランス。どこかNine Inch Nailsの「The Downward Spiral」や「The Fragile」を思わせるような世界観も感じさせます。インパクトという意味では少々後退した面もあるけど、そこに物足りなさは感じないし、これだけ聴きやすさと完成度を両立させた作品はそうそうないですね。インダストリアルロックへの入門用としても、また名盤としても広くお勧めできる一枚。